ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

プロロジス、米国で「燃料費上昇が物流に与える影響」を調査

2010年7月7日 (水)

国際プロロジスは7日、米国で燃料費の上昇が物流施設や物流マーケットに与える影響についての調査レポートを発表した。調査レポートでは、石油や燃料の価格上昇に伴い各企業がどのようにサプライチェーンや流通網を適応させているのかについて分析している。

 

この中で同社は「企業が既存の流通網上で立ち寄る施設を分散させた場合、物流施設から最終目的地への平均走行距離を短縮することができるため、輸送距離と燃料消費を節約することが可能」としながらも、これらの輸送コスト削減は「そもそも施設の数を増やすことになり、結果として高額な運営コスト、在庫保管費用を増加させる」と指摘。

 

「いくつかのケース」では、こうした非効率性が輸送コスト削減を上回り、企業が輸送網の見直しを中止することになっているとした。また、いくつかの企業は、既存の輸送網に集荷・積載のための施設を「1棟かそれ以上追加することが非常に有効である」と考え、「配送ネットワークの拠点を増加させることにより積載の効率化やコンテナを満載にし、より多くの荷物を運搬することが可能となり、副次的なコスト削減につなげることができる」と説明した。

 

これらの結果を踏まえ、プロロジスでは「燃料費の高騰により、各企業が輸送網の燃料効率性を改善する」と、貨物輸送に新しいトレンドが生まれつつあると分析している。

 

■調査レポートのURL(英語版のみ)
http://ir.prologis.com/HighFuelCostImpact.cfm