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15年3月期決算

エスライン、コスト増分転嫁し営業益3割増

2015年5月11日 (月)

ロジスティクスエスラインが11日に発表した前3月期決算は、深刻化するドライバー不足やトラック不足に伴うコストアップ分を補うため、輸送付帯サービスの有料化、燃料サーチャージの収受、運賃料金の改定に取り組み、31.2%の営業増益となった。

主力の物流関連事業では、大阪で贈答品の商品詰め合わせ、包装作業、岐阜ではコンビニエンスストアの陳列什器や付属部品を保管するとともに、顧客からのオーダーに基づいたアソート・組み立てなどの物流加工を行った後に自社輸送網を使った全国配送を実施。これらの物流サービスに必要な情報、例えば商品の保管状況や配送途中の状況を、顧客が直接インターネットを使い、リアルタイムで把握できる照会システムを提供した。

また、中部地区のスリーエス物流で大手量販店の靴専門チェーン店の店舗数増加に対応したほか、新たな専門店(ペットショップ)向けの共同配送への取り組みを運営する物流センター(2階建て、延床面積5254平方メートル)を新築。

エスラインギフでは自動車関連部品の調達、仕分けアソートなどの物流加工、組み立てラインへの部品供給までを行う物流サービスの配送拠点として、名古屋第1センター(3階建て、延床面積6万3962平方メートル)を立ち上げた。

今期は特別積合せ部門で、家電・家具配送業務で培った配送ノウハウを活かし、個人宅への大物商品の設置を伴う配送業務「ツーマン配送」を新たな輸送サービスとして取り組む。

家電・家具量販店などの地域を限定したエリア配送だけでなく、インターネット通販や生産者からの直販など、自社グループの輸送ネットワークとの連携を強化し、個人宅配の拡大に注力する。

これらにより、売上高452億円(2%増)、営業利益12億5000万円(0.8%増)、最終利益8億円(49.9%減)を見込む。

[エスライン]2015年3月期連結決算(単位:百万円)

 2015年3月期2014年3月期増減 
売上高
44,30243,2792.4%
営業利益
1,24094531.2%
経常利益
1,3281,05026.5%
当期純利益
1,595771106.7%