ロジスティクス日本郵便の前3月期決算は、ゆうパックやEMSなどの取扱が増えたことで売上高が1.7%(451億円)伸びたものの、人件費や次世代情報端末の全国展開など営業費用が815億円増え、減益要因となった。

▲取扱数量の推移(出所:日本郵便)
特に郵便・物流事業の営業損益は103億円の赤字(前の期は94億円の利益)となり、金融窓口事業も165億円悪化して209億円となった。取扱数量の増加に伴って人件費が297億円増の1兆1710億円に膨らんだほか、集配運送委託費用と投資費用の増加で経費も362億円増の6632億円となった。
郵便物とゆうパックなどを合わせた総取扱数量は220億3600万通で1.3%減少した。ゆうパックは13.2%増の4億8500万個となったが、郵便物が2.1%減の181億8900万通となり、4年前の11年3月期末との比較では8.2%減と減少傾向が続いている。
[日本郵便]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
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売上高 | 2,819,144 | 2,773,958 | 1.6% | |
営業利益 | 10,650 | 46,999 | -77.3% | |
経常利益 | 22,010 | 52,532 | -58.1% | |
当期純利益 | 15,423 | 32,911 | -53.1% |