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タテホ化学、マグネシアセラミック事業拡大へ米社買収

2015年7月22日 (水)

M&Aエア・ウォーター傘下のタテホ化学工業は21日、米国ミズーリ州でセラミック事業を展開するオザーク・テクニカル・セラミクスの事業を今月末に取得すると発表した。

タテホ化学は、オザーク社を統合することでセラミック事業を国内中心から世界市場を対象とする事業へと拡大し、マグネシアセラミックの世界シェアを50%超に引き上げて世界最大のサプライヤーへと成長を図る。

タテホ化学は主力の電磁鋼板用酸化マグネシウム、電熱ヒーター用電融マグネシア事業で世界市場に事業展開しているものの、セラミック事業は国内市場中心の事業にとどまっていた。

日本国内ではほぼ独占的なシェアを占めており、数年前から欧州市場で販売を開始するなど、マグネシアセラミック事業の拡大に注力。こうしたなかで20年間にわたってセラミック用マグネシア原料を供給しているオザーク社の買収を検討。両社間の販売先地域、得意製品分野に重複が少なく、事業統合の効果が大きいと判断し、取得を決めた。

事業取得はタテホ化学が受け皿会社として「タテホ・オザーク・テクニカル・セラミクス」を設立し、オザーク社から事業継続に必要な資産を譲り受ける形で実施する。