ロジスティクス商船三井が7月31日に発表した4-6月期連結決算は、ドライバルク船事業で損益が悪化し、コンテナ船事業でも損失を計上したことで、営業利益が前年同期の半分以下(54.4%減)と伸び悩んだ。経常利益は44.4%増の108億9200万円。売上高営業利益率は前年同期の0.9%から0.4%へと0.5ポイント悪化した。
不定期船事業のドライバルク船はブラジルからの鉄鉱石出荷量の伸び悩みや、中国の景気減速、環境規制に伴う石炭輸入量の減少で市況が1日5000ドル台と低調に推移し、大幅に損益が悪化。輸送船・LNG船、自動車船の増益でカバーし、前年同期並みの利益を確保した。コンテナ船事業は燃料費の低下で損益が22億円改善したものの、50億円の損失を計上した。
こうした状況を踏まえ、同社は中間期の業績予想を売上100億円、通期140億円の下方修正を実施。営業利益も中間期で当初予想から100億円少ない60億円とした。通期営業利益は80億円減の240億円を見込む。
[商船三井]2016年3月期第1四半期連結決算(単位:百万円)
2016年3月期第1四半期 | 2015年3月期第1四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 449,435 | 443,913 | 1.2 % | |
営業利益 | 1,805 | 3,959 | -54.4% | |
経常利益 | 10,892 | 7,543 | 44.4% | |
当期純利益 | 12,783 | 8,512 | 50.2% |