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味の素、北米で冷凍米飯の生産1.5倍に増強

2015年9月25日 (金)

拠点・施設味の素は25日、北米で冷凍食品事業を拡大するため、冷凍米飯の事業基盤を強化すると発表した。味の素ウィンザー社(AWI社)のオークランド工場に冷凍米飯生産ラインを新設し、生産能力の増強と北米全土への効率的な供給体制を整える。投資額は2000万米ドル(24億円)で、2016年9月から本格稼働する。

これにより、米国西部のポートランド工場と合わせて生産能力を1.5倍に増強する。オークランド工場はポートランド工場と同様、USDA畜肉加工の認可工場で、今後は東西2生産拠点から効率良く北米全土に製品を供給する。

味の素ウィンザー社は、味の素が2014年11月5日アジア食の冷凍食品で北米トップだったウィンザー・クオリティ・ホールディングス社の全持分を取得し、ことし4月1日にコンシューマーフーズ事業を担う新会社として、味の素ウィンザー社に改組した会社。

北米の冷凍食品市場は400億米ドル(5兆円、14年度同社推定)で、このうち日本食・アジア食カテゴリーの冷凍米飯市場は1.2億米ドル(145億円)、毎年2桁の伸長を続けている。

北米では具材入りで味付けされた日本食・アジア食の冷凍米飯類が人気で、AWI社はこの市場で47%のトップシェアを占める。炊飯から味付け、包装までの一貫生産ラインを保有するポートランド工場では、味の素冷凍食品の生産技術とAWI社の開発技術を組み合わせ、高品質な冷凍米飯を生産している。