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9月の内航貨物船輸送量が5%減少、内航総連調べ

2015年11月13日 (金)

ロジスティクス日本内航海運組合総連合会(内航総連)が、13日までにまとめた内航主要オペレーター(60社)の輸送動向調査によると、9月の貨物船輸送量は1839万7000トンで前年同月と比べ5%下回った。これは台風の発生や前線の影響、9月18日に発令された津波注意報による避難などで輸送停滞がみられたため。油送船(タンカー)は985万8000トン(kl)で1%増えた。

貨物船輸送のうち、鉄鋼は減産の影響で4%減少、原料は石灰石がセメント需要減に伴う石灰石輸送の低調で6%減少した。燃料は気温低下による需要減で9%減少した。

紙・パルプは、工場の休転や販売不振から9%減となった。雑貨は北海道の農産物輸送や沖縄航路の荷動きが安定していることなどから前年並みとなった。

自動車は前年を割り込む輸送水準が一巡したことから、1%増と15か月ぶりに増加した。セメントは大型船の入渠や荷動きの低調などで11%減少した。

タンカーも貨物船と同様に台風の影響、津波注意報による避難などで輸送停滞がみられた。黒油は製油所間転送やA重油の需要が堅調に推移したものの、台風の影響や原発再稼働、西日本での需要低迷などで7%減少した。白油は8月の台風の影響による積み残し分の輸送の発生で3%増加した。7月から続いた灯油の備蓄輸送はほぼ終了した。

このほか輸送品目別では耐腐食10%増、ケミカル8%増、高温液体5%増、高圧液化が3%増だった。