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クレハ、LiB用材料会社の株式取得し合弁解消

2015年12月3日 (木)

荷主クレハは2日、リチウムイオン二次電池(LiB)用材料を取り扱う合弁会社「クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン」(東京都中央区)の株式を合弁相手の伊藤忠商事、クラレ、産業革新機構から取得し、合弁を解消すると発表した。

クレハが来年4月1日付でクレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパンの事業を引き継ぎ、LiB用ハードカーボン負極材「カーボトロンP」とLiB用バインダーの製造・販売を行う。クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパンは事業をクレハに移管した後、解散手続きに入る。

植物由来原料のLiB用ハードカーボン負極材「バイオカーボトロン」の事業化は、来年1月1日からクラレが進めることとなる。

合弁事業に参画している4者は、これまでの取り組みで「一定の成果は得られた」としながらも、今後の合弁事業のあり方を再検討した結果、車載用LiB市場の本格化の遅れでLiB用ハードカーボン負極材需要が伸び悩み、「当面新たな設備投資の計画がなく資本調達の必要性もない」として、合弁を解消するという結論に至った。