荷主クレハは18日、子会社で欧州の業務用食品包装材料事業の統括会社「クレハ・ヨーロッパ社」が、ドイツの大手包装機械メーカー「ムルチバック社」にる熱収縮多層フィルム「FSフィルム」の独占販売権を付与することで合意したと発表した。
クレハ・ヨーロッパ社傘下の会社で製造する熱収縮多層フィルム「ML-40」シリーズの内、「Form Shrinkフィルム」(FSフィルム)の販売について、既にクレハ・グループが販売している国とオセアニア地域を除く全世界での独占販売権を付与する。
クレハ・ヨーロッパ社では、7億円を投じて製造子会社のクレハロン・インダストリーズ社(オランダ)の生産能力を20%引き上げるための設備投資を進めており、今夏にも稼働を開始する。
FSフィルムは高強度、ハイバリアー、熱収縮性を特徴とするML-40シリーズのひとつで、ムルチバック社がクレハ・グループと共同して開発した自動包装機に使用する。フィルムを熱成形し、食品を真空パックした後、スチーム加熱によってフィルムを熱収縮させることで、食品を安全で見栄え良く包装することができるため、欧州を中心に加工肉、チーズ、生肉の包装形態として採用が進んでいる。