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伊藤忠、インドで物流合弁会社、53都市で展開

2011年10月6日 (木)

ロジスティクス伊藤忠商事は6日、伊藤忠ロジスティクスと共同で、インドの物流会社「パレック・インテグレーテッド・サービシズ」(パレック社)と合弁の物流事業会社「I&Pインテグレーテッド・サービシズ」(I&P社)を設立することで合意したと発表した。

 

11月をめどにI&P社を設立し、12月頃から営業を開始する。これにより、インド全域の53都市、230拠点で、生活消費財、家電、機械部品関連の分野を中心に、高品質の総合物流を展開していく。

 

伊藤忠グループはパレック社との業務提携のもと、2009年からインドで約2年間にわたり物流ビジネスを展開。インドの物流や商習慣に対するノウハウを蓄積してきた。

 

今後、インド経済の成長スピード、流通の自由化、急増する日系企業の進出に対し、輸出入からインド国内までの一貫物流や、日本式の高品質な物流サービスを提供するため、インド全土で物流事業を展開しているパレック社と、合弁会社「I&P社」の設立を決めたもの。

 

パレック社は外資系大手企業の顧客を含め、インド全土で物流サービスを行っており、特に生活消費財の物流に強みを持っている。I&P社は、パレック社のネットワークを活用することで、インド全域に拠点を展開する初の日系物流会社となり、全国配送網によるジャスト・イン・タイムサービスを提供していく。

 

また、伊藤忠グループの持つ日本式のきめ細やかな物流サービスと合わせて、生活消費財・家電・機械部品関連を中心に、製品の全国配送、原材料・部品の調達物流、機械設備の輸送据付、輸出入と連動した一貫輸送サービスなどの総合物流事業を展開していく。

 

伊藤忠グループの海外現地物流事業としては、既に中国で全土をカバーする物流ネットワークを展開しており、これまでに63都市、センター面積は75万平方メートル以上に達している。これは中国で展開する日系企業の物流ビジネスで最大級の規模で、「今後は、I&P社のインド物流網と伊藤忠グループの日本、中国全土の物流網を、伊藤忠ロジスティクスの国際物流ネットワークで結びつけることにより、アジア事業展開を進める顧客企業に対して、アジア全域をカバーするサプライチェーンを提供していく」としている。

 

■新会社(I&P社)の概要
会社名:I&P Integrated Services Private Limited
本社所在地:Gurgaon Haryana州
設立:11月(営業開始は12月)
資本金:2億インドルピー(約4億円)
株主構成:伊藤忠グループ(伊藤忠商事、伊藤忠ロジスティクス、ITOCHU India Pvt.Ltd.)持分50%、Parekh Integrated Services Pvt.Ltd.持分50%