日通、ジャマイカチームへ下町ボブスレーを輸送

ロジスティクス日本通運は24日、ジャマイカボブスレーチームが採用した「下町ボブスレー」の競技会場、練習会場までの輸送をサポートしたと発表した。

下町ボブスレーは、2011年に日本の高度な機械・金属加工技術を世界に示すため、東京都大田区を中心とした町工場40社で発足した、下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会（下町PJ）開発の国産のボブスレーで、大田区の町工場を舞台にボブスレーのソリ製作に挑戦した人々の実話を元にしたテレビドラマで人気を博した。

下町PJとジャマイカボブスレー連盟は、18年2月に開催される韓国・平昌（ピョンチャン）冬季五輪に向けて相互協力することで合意したのを受け、ジャマイカチームは下町ボブスレーの採用を決めた。

下町PJは、ジャマイカ選手の要望を反映した新型ソリを今秋までに開発・製作し、ジャマイカボブスレー連盟に提供する。これに先立ち、ジャマイカの選手は、既存の下町ボブスレーで今シーズンの競技地を転戦し、実戦テストを通じて新型ソリの仕様を決めていく。

日通は2月2日、米国ソルトレイクシティーまでの輸送を行った。同社は12年から東京航空支店（現航空事業支店）がこのプロジェクトに参加し、同じ大田区にある羽田空港を活用して、13年2月には競技会場である米国レイクプラシッドまで輸送したことがあり、今回の下町ボブスレーの輸送も、こうした実績が認められ、受注に至った。