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被災地の避難所と行政つなぐ支援システム無償提供

IBM、避難所までラストワンマイルの物流円滑化支援

2016年4月26日 (火)

ロジスティクス日本IBMは26日、熊本地震の被災地で行政と避難所間の情報共有が課題となっていることを受け、27日から「避難所支援システム」を無償で提供すると発表した。

同システムは、避難所ごとの状況を連絡する機能、必要な支援物資を避難所から要請する機能、国、県、市町村と避難所の間で情報共有するための「お知らせ機能」を備えており、行政と避難所がこの仕組みを利用することで、自治体などの支援物資の集積拠点から避難所まで「ラストワンマイル」の物資輸送の円滑化が期待される。

避難所の人員構成やライフラインの状況を避難所側がシステムに登録することで、避難所が適切な状況にあるのかなどの最新情報を共有しやすくなるほか、避難所が入力する必要な物資情報を自治体側の管理部局が確認できるようになる。物資の入出庫状況を把握する機能も組み込まれている。

避難所では、ソフトバンクが提供するタブレット端末「iPad」(アイパッド)1000台を通じて国、県、市町村が発信する通知を閲覧したり、情報を入力したりといった利用を想定する。

IBMでは、自治体や中央省庁の採用実績がある「IBM業務支援ウェブプラットフォーム」を活用し、避難所支援システムを構築。災害対策本部用の帳票出力には、デジタル・インフォメーション・テクノロジーの「xoBlos」を活用した。