商船三井、LNG輸送子会社が海洋ブロードバンド導入

話題商船三井は11日、子会社のエム・オー・エル・エルエヌジー輸送（MOLLNG）が、スカパーJSATの超小型地球局VSATを利用した高速・定額制の船舶向けインターネット接続サービス「オーシャンBB」を、7月に同社が船舶管理を行う液化天然ガス（LNG）船「わかば丸」などに正式採用し、10月までに計画していた5隻全船への導入が完了したと発表した。

商船三井とMOLLNGは、スカパーJSATと海洋ブロードバンドの共同実証実験を実施してきたが、「安全運航への有用性が確認された」として、MOLLNGが正式採用を決めた。

オーシャンBBの導入により、MOLLNGは船陸間のEメールや電話によるコミュニケーションの充実化、本船通信業務の合理化を図る。また、気象海象情報などが入手しやすくなり、インターネット環境向上によって船上生活環境（船員福利厚生）の充実似もつながると期待している。

MOLLNGでは、スカパーJSATの提携事業者「リンク」が提供するクラウド型IPビジネスフォンの技術を応用した、日本初のIP船舶電話サービス「BIZTELオーシャン」も同時に導入し、船陸間で内線通話を可能にする体制を構築した。内線化により、船陸ともに通話料金の大幅削減が可能になるとしている。