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16年3月期決算

住友倉庫、物流不調も海運・不動産で吸収し営業益15%増

2016年5月12日 (木)

ロジスティクス住友倉庫が12日に発表した前3月期決算は、国際輸送貨物の取り扱い減少を受けて売上高が1.4%の減収となったものの、原油価格の低下で海運事業の燃料費が減少したほか、不動産事業の賃料収入が回復し、営業利益は14.9%の増益となった。

住友倉庫
2016年3月期本決算
累計(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
直近3か月(百万円)
(前年同期比)
売上高
172,257-1.4%41,569-11.1%
営業利益
10,76814.9%6.3%2,4975.9%
経常利益
12,78417.7%7.4%2,4982.5%
当期純利益
8,08213.3%4.7%1,71733.6%

物流事業は売上高が1313億9000万円(3.1%減)、営業利益は90億4400万円(0.4%減)で減収減益。一部の配送センター業務が縮小し、中国航路のコンテナ荷さばきの取り扱いが前の期を下回った。また、国際輸送ではプロジェクト輸送の取り扱いが減少、陸上運送収入も減収と軒並み低調に推移した。海運事業は北米向けコンテナを中心に取り扱い量が伸び、燃料費の減少が加わって2.6倍増の部門増益となった。

今期は物流事業で新設した物流施設の稼働に伴い、アーカイブズ事業、配送センター業務の取り扱い拡大、国際輸送貨物の回復を見込むほか、不動産事業では新規賃貸用商業施設の稼働が寄与し、売上高は0.4%増収の1730億円を予想。

営業利益は物流事業が堅調に取り扱いを伸ばして海運事業の減収を吸収し、0.3%増益の108億円を見込む。経常利益は1.4%減の126億円最終利益は0.2%増の81億円を予想している。