調査・データゼポ・データマイン(米国マイアミ)が17日に発表した5月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績よると、アジア主要10か国・地域発のTEUは、前月に比べ14.4%増加、前年同月比では4.4%増加の125万9000TEUとなった。
1-5月累計では、前年同期比1.3%増の564万9000TEUだった。アジア発の上位10品目の動きも自動車以外は5.2%増の家具類など総じて堅調で前年比4.3%の増となった。
一方、米国向けコンテナ世界合計5月分は、アジア発の増加に加えて欧州発以外は南米発も21.3%と好調で181万TEUとなり前年の175万TEUに対し3.4%増加した。
アジア発の6割を占める1位の中国発は前月の0.7%増に対し3.2%増となったが、2位韓国は自国分と中国からのTS(トランシップ)分が振るわず横ばい。
3位台湾は15.3%増、4位香港0.8%減、5位シンガポール8.3%減、6位ベトナムは自国積みを伸ばし66.8%の急増した。8位インドは10.6%増、9位タイ22.3%増、10位マレーシア1.3%減少だった。
7位の日本発直航分は4.7%減で3か月連続減。過去3年間の推移でも、日本荷受け分に占める直航分のシェアは、92.2%から84.7%と7.5ポイント(p)下がった。
海外TS分は韓国経由のシェアが6.2%から12.5%と6.3p増加、一方の日本発直航に占めるアジア発TS分は2014年Q1(1-3月期)-15年Q1は5.7%だったが、16年Q1は2.7%へ下がった。
日本発直航分に対する米国上位港の5月分の動きは、ロスアンゼルス港が30.9%減となった一方でタコマ港、ロングビーチ港、オークランド港が増加、サバンナ港、ニューヨーク・ニュージャージー港は減少で、全体では2.8%減となった。