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JVCケンウッド、タイから横須賀への一時移管完了

2011年12月2日 (金)

拠点・施設JVCケンウッドは2日、タイで発生した洪水災害の影響で操業を停止している生産子会社「JVCマニュファクチャリング(タイランド)社」(JMT)の業務用機器の生産を、一時的に横須賀事業所へ移管する準備が完了し、5日から横須賀事業所の生産ラインを本格稼働させると発表した。

 

ナワナコン工業団地にあるJMTでは、10月17日から同工業団地に避難勧告(後に退避命令)が出されたことを受け、全面的に操業を停止している。11月28日時点で床上の浸水がなくなり、今後、洗浄・復旧作業を進める計画だが、完全復旧までには相当の時間を要すると想定している。

 

JMTでは、世界約30か国で使用される監視用のカメラやモニターなどの業務用機器を生産しているが、公共安全、保安・防犯に関わる商品特性を考慮し、生産を横須賀事業所へ一時的に移管することにした。

 

2日までに、横須賀事業所での生産に必要な設備や部品の準備が終了し、生産に携わるJMT従業員、派遣社員を受け入れる体制が整った。横須賀事業所での生産は来年3月末までの予定で、生産効率を高めながら、生産ラインを徐々に拡充し、来年3月末までにJMTでの生産停止の影響を取り戻せるよう取り組む。

 

JMTからは、品質を維持しつつ生産効率をさらに高めるため、技能、経験、ノウハウを持った生産ライン、品質保証、出荷検査の管理・指導者合わせて約50人が来日する。5日時点ではこのうち31人が生産に従事する。

 

同社グループでは、今回の洪水による被災者の救済、被災地の復興に役立ててもらうため、公共インフラに頼らずに交信可能なケンウッド製の通信機器200台を寄贈するほか、グループ従業員から義援金を募集し、会社・労働組合からの義援金と合わせて寄付を行う。