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GLP、CICと合弁でラサールの15物流施設取得

2011年12月20日 (火)

拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ・リミテッド(GLP)は19日、全額出資子会社を通してラサールインベストメントマネージメントが所有する日本の15の物流施設を1226億円(16億米ドル)で取得するため、中国投資有限責任公司(CIC)と折半出資のジョイントベンチャー(合弁事業)を立ち上げたと発表した。

 

JV契約、売買契約は19日にライトイヤー特定目的会社を通じて締結した。出資者による初期投資額はそれぞれ212.2億円(2億7290万米ドル)で、取得した施設のアセットマネジメントはGLPに託される。GLPとCICによるJV事業は初めて。

 

15施設の総延床面積は77万989平方メートルで、90%が東京と大阪の大都市圏に含まれる。施設の稼働率は98.3%で、リース契約の加重平均残存期間は5.6年。取得物件は先進的施設が多く、平均築年数は6.9年。

 

GLPのジェフリー・シュワルツ副会長は「当初必要とされる資本金額は、現在の日本事業の営業キャッシュフローの1年分にも満たない」とコメントしている。

 

取得後、同社の日本でのポートフォリオは約30%拡大して360万平方メートルとなる。同社では「我々の次に位置する競合他社より、ほぼ40%も大きくなる」としている。

 

今回のJVに伴い、810億円(10億米ドル)の融資契約を日本の大手銀行グループと合意した。GLPは2億7290万米ドルの出資分を手元の現金で賄う。9月30日時点でGLPは貸借対照表上17億米ドルの現金を保有しており、この事業のために新株発行による増資を行う必要はないとしている。また、取引は2012年第一四半期に成立が見込まれており、同日からGLPがアセットマネージャーとして運用を開始していく。