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国交省、トラックによるバス追突事故受け全ト協に要請

2016年10月4日 (火)

行政・団体国土交通省は4日、愛知県岡崎市駒立町の新東名高速道路上り線で今月2日、路肩に停車していた高速バスに大型トラックが追突し、車外に出ていたバスの運転者2人が死亡、バスの乗客2人とトラック運転者の計3人が軽傷を負う事故が発生したことを受け、日本バス協会と全日本トラック協会に輸送の安全に万全を期すよう要請した。

現在、警察が捜査を進めているが、国交省は今回の事故について「輸送のプロである運送事業者同士の事故であるとともに、路肩に停車中の車両に追突するという基本的な安全確認不足によるものと思われる事故」だとして、「自動車運送事業そのものの社会的信頼を大きく失墜させるもので、誠に遺憾だ」と批判した。

特に、大量の輸送需要が見込まれる年末年始を前にしていることから、2つの業界団体に重大事故を防止し、乗客乗員などの死傷者を発生させることのないよう、高速道路で特に注意すべきポイントを順守するよう求めた。

■国土交通省による要請内容
(1)点呼などを通じて、運転者の健康状態、過労状態の確実な把握に努め、安全な運行ができないおそれのある運転者を事業用自動車に乗務させないことを徹底するとともに、運転者に対し、適正な車間距離の確保、道路状況などに適応した安全速度の順守など安全運行関連の適切な指示を行うこと。

(2)高速道路で、故障などでやむを得ず停車する場合は、路肩に寄せて停車させ停止表示器材や発炎筒を設置するとともに、運転者などが車外に出る場合には後続車などに十分注意するなどの安全確保措置をとること。

(3)運行中はもとより、停車中に車内にとどまる場合にも乗客乗員のシートベルトの着用を徹底すること。