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阪神高速と富士通、商用車の走行データ用いた分析手法確立

2016年11月10日 (木)

サービス・商品2015年3月から「交通ビッグデータの活用による社会価値創出に関する共同研究」を実施している阪神高速道路と富士通交通・道路データサービスが、商用車の走行データを活用した交通分析手法を確立した。

両社はGPSデータを用いた交通分析手法、車両挙動データの詳細プローブデータを用いた交通分析手法、プローブシステムと連動した調査手法、オンラインデータの合理的な活用方法――などの研究に取り組んでいるが、今回はこのうちGPSデータを用いた交通分析手法として、商用車のプローブデータの有用性を研究成果にまとめた。

成果は「高速道路での逆走要因の抽出」「情報提供の高度化に向けた取り組み」「大規模補修工事の交通影響分析」「速度分布の活用可能性検討」に関するもので、社会問題化している高速道路の逆走に対して、プローブデータを分析することで問題のある車両の挙動を抽出、把握する手法を開発し、高速道路入口案内の充実に向けた対策の着眼点を示すことが可能となった。

阪神高速と富士通、商用車の走行データ用いた分析手法確立

▲逆走事例の分析イメージ

また、最適な情報提供のあり方を検討する目的として、文字情報板での表示内容や表示方法がドライバーに与える影響を把握するため、走行車両の挙動変化を分析。プローブデータの活用により、高速道路本線上の文字情報板で注意喚起情報を表示した場合、その通過直後に走行速度が低下する傾向を確認。文字情報板の情報提供による走行安全性向上のための着眼点を整理することができたという。

■「商用車プローブデータサービス」紹介サイト
http://www.fujitsu.com/jp/group/ftrd/services/commercial-vehicle/probe/