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菱電商事と共同開発、5日発売

京都桂病院、RFID用いた高度医療機器の在庫管理導入

2017年1月5日 (木)

ロジスティクス菱電商事は5日、病院で使用される高度医療機器をRFIDで在庫管理するシステム「DI@SSET-HIC」(ダイアセットエイチアイシー)を発売する。

京都桂病院(社会福祉法人京都社会事業財団)と共同開発した新製品で、リアルタイムで在庫を把握し、請求漏れや誤廃棄を防ぐほか、使用期限間近な製品を抽出して優先使用を促すことで不良在庫を減らす手助けとしての役割や、棚卸時間を従来の10分の1程度に削減するといった効果が期待できるという。

同病院の心臓血管センター心臓カテーテル室では、(1)院内の在庫管理システムで発行する「バーコードシール」を製品入庫時に貼る(2)検査・治療で使用した製品は院内スタッフが「バーコードシール」をはがす(3)はがした「バーコードシール」を患者ごとの医事請求用紙に貼り付けて医事請求伝票を作成する――といったプロセスで在庫管理を行っていたが、すべて人の手で行う作業のため、はがし忘れによる未請求、未使用製品の誤廃棄・誤廃棄による患者への未請求が発生していた。

また、同病院にはカテーテル室が3室あり、部屋ごとの製品使用状況の確認が難しく、検査・治療時に使いたい製品が欠品していることに気づくことができないということも課題となっていた。

京都桂病院、RFID用いた高度医療機器の在庫管理導入

▲運用フロー図(出所:菱電商事)

「製品の誤廃棄・未請求の問題」と「瞬時な院内在庫を把握したい」という2つのニーズに対し、共同開発したシステムでは院内の高度管理医療機器の入出庫管理をICタグで行い、院内廃棄場所での高度管理医療機器の誤廃棄や盗難防止を製品名まで表示して行えるようにした。販売価格は600万円から。

■問い合わせ先
菱電商事
ヘルスケア推進部
TEL:06-4797-3031
メール:rfid_info@mgw.ryoden.co.jp