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GLP、柏市で高・低床両対応の「セミマルチ物流施設」竣工

2017年2月3日 (金)
GLP、柏市で高・低床両対応の「セミマルチ物流施設」竣工
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拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は3日、千葉県柏市で、多様な物流ニーズに対応できる汎用性を備えながら多くても2社までの利用を想定した「セミマルチテナント型」の物流施設を竣工した。24時間操業が可能。

新施設「GLP柏II」は、同社が昨年2月に着工した延床面積3万3122平方メートルの4階建て物流施設で、都心から30キロ、常磐自動車道柏ICから11キロの工業団地内に立地、近接する国道16号線を利用することで首都圏全域への広域配送にも対応する。

GLP、柏市で高・低床両対応の「セミマルチ物流施設」竣工

建物は倉庫天井高にバリエーションを持たせた設計で、2階を天井高3.7メートルの高照度フロアとし、ECやアパレル企業などの流通加工型物流ニーズを満たす一方、3、4階は天井高を6.5メートルから最大7.9メートルとり、保管型物流ニーズにも対応。1階のトラックの接車バースは高床・低床を両方設けた。

環境面では、全館LED照明を採用し、一般の蛍光灯使用時に比べて電力の消費を48%削減。2階では個別制御が可能な最大300ルクスの調光照明を採用することで、レイアウトに応じて照度を調節し、節電効果が期待できる仕様とした。「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)柏」のAランクを取得している。

新たな取り組みとして、施設内に「パンクしないタイヤ」を装着したレンタルサイクルを配備し、テナント企業に無料で貸し出しを行うほか、有事の際の交通手段としても活用できるようにする。

3日の竣工式で、同社の帖佐義之社長は「千葉県内陸部の物流ニーズは引き続き底堅いと見ており、このエリアの多様な荷主企業の要望に見合う施設を提供するため、GLP柏IIを開発した。天井高や施設仕様に工夫を加えることにより、テナント企業の物流業務効率化をサポートすると同時に快適な労働環境を提供する」と、同施設に施された工夫を説明した。

■GLP柏IIの概要
所在地:千葉県柏市若白毛1051-1(千葉県柏市沼南中央土地区画整理事業地内20街区)
土地面積:1万7440平方メートル
延床面積:3万3122平方メートル
着工:2016年2月
竣工:2017年1月