拠点・施設大和ハウス工業は14日、大阪市住之江区で開発を進めてきた冷凍冷蔵専用のマルチテナント型物流施設「DPL大阪南港Ⅰ」が7月15日に完成すると発表した。延床面積は8万5799平方メートルで、同社によると国内最大規模の冷凍冷蔵専用マルチテナント型物流施設となる。
施設は2024年7月に着工し、総事業費は580億円。敷地面積3万4372平方メートル、地上5階建てで、最大10社が入居できる。最小6300平方メートルから賃貸可能とし、食品メーカーや物流事業者など多様な企業の利用を想定する。

▲マルチテナント型物流施設「DPL大阪南港Ⅰ」の外観(出所:大和ハウス工業)
冷凍食品やチルド食品の需要拡大を背景に、コールドチェーン対応の物流施設需要が高まる一方、既存の冷凍冷蔵倉庫では老朽化や保管能力不足が課題となっている。こうした需要を受け、施設では冷凍食品や乳製品、野菜、医薬品などに対応する冷凍・冷蔵設備を導入した。前室は5度から8度、倉庫内は-25度から0度まで温度管理が可能で、低温物流の品質維持を支える。
物流現場の人手不足にも対応するため、大型自動化設備や高層ラックの導入を見据えた仕様とした。最大6メートルの有効天井高と最大1.5トン毎平方メートルの床荷重を確保し、重量物や自動化機器への対応力を高めている。
立地面では、阪神高速4号湾岸線・南港中インターチェンジ(IC)から1キロ、南港南ICから1.1キロに位置するほか、大阪港や関西国際空港、神戸空港へのアクセスにも優れ、陸・海・空を組み合わせた広域物流拠点として活用できる。Osaka Metro南港ポートタウン線南港口駅から約100メートルと公共交通機関での通勤利便性も高く、185台分の駐車場を備える。
BCP(事業継続計画)対策では高潮対策として床面を想定高潮位より高く設計し、受変電設備2系統と非常用発電機を設置した。環境面では屋根全面に太陽光発電設備を設置し、LED照明や高断熱外装材を採用したことで、BELS最高ランクの6つ星を取得している。大和ハウス工業は、高度化する物流需要に対応する施設供給を通じて持続可能な物流インフラの整備を進めるとしている。

▲太陽光発電システム(出所:大和ハウス工業)
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