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NECトーキン、財務基盤安定へ米KEMET社と資本提携

2012年3月12日 (月)

産業・一般NECトーキン(仙台市)は12日、財務基盤の充実、売上拡大、調達・生産コストの削減などを目的として、米国の電子部品会社「KEMETコーポレーション」と資本・業務提携契約を締結したと発表した。

 

販売地域・販売製品や資材調達などで補完関係にあるKEMET社と提携することで、両社製品の相互販売、調達・生産面の効率化、技術ノウハウ共有による製品開発力の強化などを図る。

 

NECトーキンはNECに対し、無議決権の優先株式を無償で割当て、KEMET社に対し5000万ドル(約40億円)の普通株式を割当てる。これにより、同社の財務基盤を充実させ、経営の安定化を図る。

 

このスキームにより、NECトーキンの発行済み株式の66%をNECが保有し、34%をKEMET社が保有するするとともに、議決権比率はNEC49%、KEMET社51%となる。KEMET社は、将来の更なる増資の引受け、NECから保有株式を譲り受けるオプションを保有する。

 

今後はキャパシタだけでなく、磁性デバイスや圧電デバイス、RFIDやリレーなどの事業にも注力し、KEMET社との提携を機に産業分野や欧米市場で事業拡大を図る。