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帝国データバンク調べ

運輸・倉庫の景況感、3か月連続で改善

2017年5月8日 (月)

調査・データ帝国データバンクが8日発表した4月の景気動向調査結果によると、運輸・倉庫業の景況感(景気DI)は前月から0.3ポイント改善し、46.5となった。3か月連続で改善した。

4月の景況感は「大手宅配業者の値上げ報道を発端に、顧客の認知度が上がり価格交渉がスムーズになった」(一般貨物自動車運送)、「値上げの環境が整いつつある」(一般貨物自動車運送)、「5月連休の配置(休みが長い)により、ことしの4月は忙しい状況にある」(普通倉庫)、「輸送を含めて多少荷動きが出てきた」(普通倉庫)といった声が聞かれた一方で、「工期のずれ込みなど、依然として盛り上がりがみえてこない」(一般貨物自動車運送)、「燃料価格がじりじりと上がっている」(一般貨物自動車運送)との声も挙がった。

先行きについては、「運ぶ人、運ぶ車が慢性的に不足しているため、必然的に景気はよくなると思う。課題として料金の値上げがある」(一般貨物自動車運送)、「公共事業の本格化が期待される」(沿海貨物海運)「外航は、今のマーケットが続けば少しずつ良くなってくる。内航は年後半にかけて五輪需要が期待されており、回復基調にある」(内航船舶貸渡)と期待感を示す声が上がったが、「受注はあるものの人手不足で売上が上がらず、パートの人件費高騰により利益は減少する」(梱包)、「高齢化・人口流出による市場の縮小や労働力の不足が見込まれる」(一般乗用旅客自動車運送)との声もあった。