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食品メーカー3社、包装材の海外共同調達を開始

2012年3月27日 (火)

フード味の素、江崎グリコ、ハウス食品の食品メーカー3社は27日、各社が個別に調達している包装材料の「コートボール」を4月以降、海外製紙会社から共同調達を開始することに合意したと発表した。調達ルートを拡大することで、包装材料の安定調達体制を構築する狙い。

 

コートボールは国内調達が中心となっているが、安定的な調達体制を構築するためには海外の製紙会社からの導入が必要の考えで一致した。3社共同による取り組みで、調達ルート拡大を図るとともに、国内の包装材料加工会社と連携してグローバルスペックの包装材料を国内で使用していく考え。

 

具体的には、海外調達材料の監査などを3社が共同で実施し、その結果を直接海外製紙会社にフィードバックして協議を行い、品質向上を図る。

 

さらに、国内の包装材料加工会社とも協議しながら、海外調達材料の使用に適した生産体制を整えていく。2012年度から個装箱を入れる中箱(ボール箱)に使用しているコートボールを、韓国の製紙会社から3社共同での導入。13年度までに個装箱への展開を行い、将来的にはコートボールの海外調達比率30%を目指す。

 

コートボールは白板紙の1種で、片面が白く、裏がねずみ色の板紙。原料として、日本では主に白層にパルプ・上質系古紙、中層に新聞古紙・雑誌古紙、裏層に新聞古紙を使用。食品では製品パッケージなどの個装や個装を入れる中箱(ボール箱)などに使用されている。