ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

双葉電子工業、3Dプリンタ活用のカブク買収

2017年8月28日 (月)

ロジスティクス双葉電子工業(千葉県茂原市)は、9月上旬をメドにカブク(東京都新宿区)の発行済株式を取得し、子会社化すると発表した。

カブクは設計者と製造工場とを独自のアルゴリズムによるネットワークでつなぎ、ICTを活用してものづくり工程の合理化を進める「第4次産業革命の先頭を走るリーディングカンパニー」と目されている。

3Dプリンタをはじめとしたデジタル製造領域では、IoT時代の新たなモノづくりを実現する企業として高度なソフトウェア開発力、ユニークな企画力とともに注目を集めており、日本通運との協業も進めている。

双葉電子工業は、「今後さらに業界の合理化に貢献していくためには従来の延長ではない新たな価値の創出が必要」だとし、これを確実で早期に実現するための重要な手段として、IoT、AIの有効性を引き出すソフトウェアの開発力を獲得することが重要と判断。

カブクの高度なソフトウェア開発力と企画力、双葉電子工業がこれまで培った生産技術力や実績など、両社の強みを組み合わせることで、中長期的に事業成長スピードの向上が見込めると考え、株式取得を決めた。

カブクは世界各国に製造工場のネットワークを保有し、産業用3Dプリンティングから切削、板金など多な工法に対応するオンデマンド製造サービス「Kabuku Connect」を提供している。ものづくりの前段階である仕様策定をカブクの製造エキスパートスタッフがサポートすることで、発注者は品質、コスト、納期に優れた良質なものづくりが可能となる。

一方で、工場向け業務効率化にも力を入れており、全世界の工場向けに設備と加工需要をつなぎ、業務効率化を支援する工場向け受発注管理システム「Kabuku MMS」を提供。これにより、製造企業は発注者との仕様決定に関わるコミュニケーションコストの大幅な削減が可能になる。