荷主NECは21日、製造業向けの企業変革コンセプト「マニュファクチャリングトランスフォーメーション」(MX)を発表した。製品設計、調達・物流、生産、保守サービス、環境対応に関わる5つのバリューチェーンをAI(人工知能)でつなぎ、業務プロセスや意思決定の仕組みを再構築する。
対象とするのは、エンジニアリングチェーン、サプライチェーン、プロダクションチェーン、サービスチェーンに、環境配慮に関する情報連携を担うサステナブルチェーンを加えた5領域。生成AI、認識、予測、最適化、調整・交渉などの技術を組み合わせた業務特化型AIエージェントを配置し、各工程のデータを横断的に活用する。
サプライチェーン領域では、地政学リスクや気候変動、原材料・エネルギーコストの変動などを踏まえ、調達、生産、在庫、輸送に関する意思決定の迅速化・高度化を想定する。従来業務を部分的に効率化するだけでなく、AIの利用を前提に組織や業務プロセスを再設計し、人が意思決定に専念できる体制を目指す。
NECは、自社工場や社内業務でAIを先行利用する「クライアントゼロ」の取り組みを通じ、検証した製品やサービスを顧客企業へ展開する。設計情報や製造条件などのデータを保護しながら、AIの振る舞いや利用コストを管理する基盤も提供する。
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