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アスクル上期営業益36%減、倉庫火災で28億円減益

2017年12月15日 (金)

話題アスクルが15日発表した上半期決算によると、売上高は4%増収(前年同期比)の1716億円、営業利益は36.6%減の23億円となった。

福岡の物流拠点売却や2月に火災が発生した埼玉県三芳町の倉庫の火災損失として引き当てた資金の戻り分を特別利益(114億円)に、同倉庫の売却損やエコ配ののれん減損損失などを特別損失(69億円)にそれぞれ計上し、最終利益は61.2%増の33.9億円となった。

本業で儲けた金額を示す営業利益は、商品情報入力の自動化による業務委託費の削減など、743件もの改善活動による増益効果が5億円あったが、物流生産性の悪化など主に火災の影響によるマイナス分が28億円にのぼり、前年上半期から13億円減少した。

下半期は、関東で火災の影響の克服に注力するほか、関西では出荷能力の増強に努め、首都圏と福岡の物流拠点を東急不動産へ売却して賃借利用の形で継続利用するなど「持たざる経営」への回帰を進め、生産性の向上につなげる。