ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

17年のアジア発米向けコンテナ、過去最高記録

2018年1月10日 (水)

ロジスティクスデータマイン(米国マイアミ)が10日に発表したアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績によると、2017年通年は6.5%増(前年同月比)の1561万TEUとなり、過去最高を記録した。

アジア発の主要品目の動きは、好調な個人消費を反映し、12月まで活発で、全体の17%を占める家具類が12.3%増と2ケタの伸びを示したほか、機械類が8.9%増、電子電機2.4%増、プラスチック4.7%増、ゴム製品4%増、鉄鋼製品6.1%増となった。一方、自動車関連、アパレル、玩具、履物などは横ばいだったものの、10品目平均では5.6%増となった。

国・地域別ではアジア発の62%を占める1位・中国発は10か月連続のプラスで8%増。2位の韓国発は4.1%増、7位の日本発(直航分)は1.8%増加した。

同社は、「日本発直航分と韓国TS分の傾向について、2017年分と4年前の2014年分を比較すると、直航分が6.4%減少し、韓国TS分が34.5%増加した形になっている。港別傾向としては、韓国TS分は博多、横浜、広島、門司の増加が目に目立つ。直航分については、横浜、神戸などの減少傾向に対して、東京の増加が目立つ。東京港の増加は2017年に顕著となった他港からのフィート分の増加によるものと見られる」と分析した。

アジア10か国・地域発に対する、米国10大港の動きは、西岸5港が4.6%増だったのに対して、東岸・ガルフ5港は10.7%増だったが、14年に対する伸び率ではそれぞれ8.5%増、34%増と差異が顕著となっており、「この背景はヒューストン、サバンナ、チャールストン港揚げの増加だと見られる」(データマイン)。