調査・データ米データマイン(マイアミ)がまとめた3月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績によると、アジア主要10か国・地域から米国へ向かったコンテナは13か月連続で増加し、3月は1.9%増の110万TEU、1月からの累計は9.7%増の379万TEUと過去最多を記録した。
単月の増加要因は韓国発の貨物が増加したこと。アジアの中で中国についで米国向け輸送が多い同国だが、3月は31.5%増とそれまでの2か月を大きく上回る対前年増加率だった。自国発の貨物が16%増となったのに加え、中国からの積み替え分の伸びが大きかった。
中国は2月まで12か月連続で増加を続けたものの、3月は1.4%の落ち込みとなった。ただ3か月の累計では13.1%増と好調さを維持している。
日本から米国へ向かう直航分のコンテナシェアは4.3%でアジア6位。3月は11.1%減と大きく落ち込み、累計でも6.8%減と減少傾向が拡大した。韓国で積み替える貨物(トランシップ貨物)は増加トレンドを示しており、過去1年間では3月が52.5%増と7か月連続のプラスを記録している。海外TS分を含めた日本発荷受地ベースは3.1%減だった。
一方、アジアの他国から日本で積み替えて米国へ向かう四半期トレンドは、フィリピン発を除き減少傾向となっている。
米国10港の動きは中国発の減少で西岸5港が13.3%減に対して東岸・ガルフ5港は25.8%増だった。