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豊通物流、構内作業の負荷軽減にキャリロ導入

2018年2月6日 (火)

調査・データZMP(東京都文京区)は6日、同社が販売する物流支援ロボット「CarriRo」(キャリロ)が、豊通物流(名古屋市中村区)の物流センターに、構内運搬作業の負荷軽減を目指として導入されたと発表した。

豊通物流は、豊田通商グループの中核的物流会社としてグループ内企業だけでなく、グループ外の企業のさまざまな物流業務を幅広く取り扱っている。自社でサプライチェーンマネジメント(SCM)システムを開発し、このシステムをベースに顧客の物流部門のすべてを一括して管理運営している。

CarriRo選定の理由として豊通物流は、「作業者の構内運搬作業負荷を軽減させ、人が関与しなければならない高度な作業工程に人材を充てることが、品質向上と作業工程時間の短縮、さらには労働環境の改善につながると考え、構内移動のサポートをする機材の導入を検討した。当事業所では、AGV用の充分な通路幅を確保することが構造上できず、物流動線も一定ではないため、導入機種の選択に苦慮していたが、比較的自由度の高い汎用性のあるCarriRoを見つけ、興味を持ち試験的に導入してみよう、ということになった」と説明。

また、「CarriRoは荷台の高さが通常の台車とほぼ同じのため、貨物を載せても重心が低くなり走行が安定していることと、充電時間も比較的短く、ほぼ一日稼働させることができ、繁忙日に予定外の過度な使用をしても、昼休中にも充電をしておけば、夜まで動かすことができるバッテリーであることも魅力だった」とコメントした。

導入後の効果については、「走行基本性能については想定以上にスムースで、また操作も安易であり、導入後すぐに実作業へ導入が可能だった。またある程度の荷量を載せた場合にも、女性社員でも軽々と運搬作業を行うことができ、作業負荷を大幅に減じることができた」という。

今後は、「障害物センサの微調整」「より大きな台座」「既存のカゴ台車牽引への対応」「路面凹凸への対応」といった課題・要望を受けていることから、「作業効率の向上や安全性、費用対効果を実証されればのほかの物流センターでの導入を検討をしたい」と話した。

■導入事例
https://www.zmp.co.jp/carriro/detail_toyotsu.html