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商船三井とトタル、LNG燃料供給船の長期傭船契約

2018年2月7日 (水)

ロジスティクス商船三井は7日、船舶向けの燃料供給を行うトタル社の事業部門であるトタルマリンフューエルグローバルソリューションズ(TMFGS、シンガポール)と、1万8600立方メートル型LNG燃料供給船の長期傭船契約を締結したと発表した。同船は世界最大のLNG燃料供給船で、2020年にTMFGSに引渡され、北欧州で燃料供給に従事する。

TMFGSは17年12月にフランスのCMA CGM社と同社の2万2000TEU型LNG燃料メガコンテナ船向けに年間30万トンのLNG燃料を10年間にわたり供給する契約を締結した。TMFGSは今回のLNG船をこのCMA CGM社との契約に使用するほか、今後需要の増大が見込まれる欧州・アジア航路のコンテナ船向けなどにもLNG燃料供給を行う考え。

LNG燃料供給船は、中国の滬東中華造船で建造。全長は135メートルで、LNGタンクはフランスGTT社の「Mark IIIメンブレンタンク方式」を採用する。安全に燃料供給を行うための高度な操船設備を装備し、また最高レベルの環境基準を満たすよう、LNGを燃料としても利用する。発生するボイルオフガスを再液化できる設計となっている。

船舶管理は商船三井のグループ会社MOL( Europe, Africa)が担う。両社はこれまで舶用油の取引を行ってきており、2020 年の船舶燃料の硫黄分規制の一般海域への拡大を前に、LNG燃料の普及・利用に関する覚書を締結している。

▲(写真左)商船三井の橋本剛エネルギー輸送事業本部長(右)トタルマリンフューエルグローバルソリューションズのオリビエ・ジュニー社長