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APAZAと金沢大、レベル3自動運転向けタイヤ開発

2018年2月27日 (火)

サービス・商品自動運転制御システムの開発を手がけるAZAPA(名古屋市中区)は27日、金沢大学の機械機能設計研究室と共同で、自動運転のレベル3以降で必要になる「精密な車両運動制御」でタイヤのグリップ力(摩擦力)をリアルタイムに把握するインテリジェンス・タイヤと測定システムを開発し、自動運転実証実験で利用を開始した、と発表した。

AZAPAは国内自動車メーカー、サプライヤーに向け、独自のソリューションを展開、新たな機能システムや制御理論に関する研究・開発を提供しており、2017年9月から秋田県仙北市で自動運転の実証検証を開始している。

実証実験では、道路環境のロバスト耐性も技術的課題として焦点を当てており、今回開発したインテリジェンス・タイヤを導入し、製品化を進めている。

インテリジェンス・タイヤは、金沢大学の立矢教授らの長年の研究によるタイヤ回転時の側面変形とタイヤに作用する鉛直荷重、摩擦力との相関関係より解明した路面μ値(摩擦係数)の測定技術を基盤とし、タイヤスリップを模擬した実験ではμ値を0.2−1程度の範囲でおよそ0.2の分解能で測定できることを確認した。