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デジタル技術活用し原材料の在庫量計測で実証

2018年3月14日 (水)

調査・データ富士通アドバンストエンジニアリング(東京都新宿区)は14日、大成ロテックと、製造業の原材料在庫管理の適正化に向け、6日から大成ロテックの国内アスファルト合材工場で、スマートフォンやデジタルビデオカメラで撮影した画像データを3Dモデリング化し、体積量を算出する実証実験を開始したと発表した。

従来、ストックヤードに山積みされている原材料の在庫量計測は人力で行われ、時間と手間を要しており、在庫管理を頻繁に実施することが困難だった。また、目視による測量では誤差やばらつきが生じ、正確な測定ができないため棚卸時には帳簿在庫との乖離が生じるといった課題が発生していた。

これら課題への取組みとして、同社は作業者の負荷を軽減し高精度な在庫量把握が可能な仕組みや、原材料の調達から生産計画の立案まで一貫した管理が求められており、その対策として基礎データとなる原材料の在庫量計測のデジタル化技術の有効性を検証する実証実験を開始した。

▲実証実験イメージ(出所:富士通アドバンストエンジニアリング)

実験では、取り扱う原材料の保管場所や種類や材質、その形状が異なる複数の工場で、日照条件(天候や時刻)などを考慮したさまざまなパターンを撮影・検証し、測定に影響を与える要因の洗い出しを行うとともに、計測データを定常運用の測定結果と比較し、その測定精度や操作性などの実用性を検証する。6日から4月28日までの期間、首都圏5工場で実施する。