ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

DIC、ポリスチレンの生産能力20%増強

2018年3月16日 (金)
空白

拠点・施設DICは16日、四日市工場(三重県四日市市)で製造するポリスチレンの生産能力を、設備強化や生産プロセスの最適化を行うことで年産17万1000トンから20万8000トンに21.6%増強したと発表した。

ポリスチレンは透明性、発泡性、成形性が優れ、無臭であることなどから、コンビニエンスストアやスーパーなどで販売されている弁当・惣菜向けの食品容器に多用されている。昨今、単身世帯増などを背景に調理済みの食品を持ち帰って食す「中食」市場が拡大しているが、中でも少量パックの惣菜への人気が高まっており、食品容器の小型化が進むとともに複数購入する消費者が増加していることが容器の流通量増大につながっている。

同社は、透明性や耐衝撃性を持つ汎用タイプの「ディックスチレン」や、成形性を維持しながらも高強度な高機能タイプ「ハイブランチ」といったポリスチレン製品に加え、透明性と耐熱性に優れたスチレン系樹脂「リューレックス」をラインナップしている。

今回、生産体制を強化することで、拡大する需要に安定供給を果たし、2023年にはポリスチレン事業の売上高を「2017年比で10%増加させる」としている。