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日本電産、ジェノバ港で港湾向けシステム受注

2018年4月10日 (火)

ロジスティクス日本電産は9日、子会社の日本電産ASI(イタリア・ミラノ)を通じ、イタリアの西リグリア海港湾システム管理公社からジェノバ港の「ドック・船舶間電力供給システム」の設計・設置案件を受注したと発表した。契約額800万ユーロ(10.5億円)の大型案件。

受注したシステムは、ドックと国内電力網を接続し、ドックから係留中の船舶に電力を供給する最新式電力供給システムで、汚染物質排出、騒音の源となる係留中の船舶エンジンによる発電を不要とする。

ジェノバ港のプロジェクトで日本電産の家電・産業事業本部産業ソリューション事業は2台の6メガボルト・アンペアの静的周波数変換システムとともに、スイッチボードや低圧・中圧変圧器などの付随部品・ケーブル工事を同時受注した。

このシステムにより、船舶ごとに異なる電圧や周波数に対応できるようになることから、同社は「ジェノバ港の今後10年間の需要に応えられるプロジェクト」だとしている。

同社はジェノバ港のほか、同じシステムをイタリア内外の港湾で多数納入しており、同国ではリボルノ港・ムッジャーノ港・ラスペツィア港・タラント港(イタリア海軍専用港)などで実績を重ね、国外ではツーロン港(フランス)・ロサンゼルス港(米国)・ジュノー港(アラスカ)やイェーテボリ港(スウェーデン)で導入されている。