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首都圏の中小運送23社、ネット配送特化の協組立上げ

2018年4月18日 (水)
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話題東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県の1都3県に拠点を構える中小運送会社23社がインターネット通信販売向けの配送を共同で受託することを目的とした「ラストワンマイル協同組合」(東京都府中市)を設立し、6月1日からサービスの提供を開始することが18日、わかった。

これまで運送会社が一元的に担ってきた「受付→集荷→仕分け→横持ち輸送→仕分け」を荷主の希望に応じて分担し、荷主が自社の業務内容や保有する作業機能に応じて価格が変動する体系を用い、支払い物流費を抑えることができるようにする。

(以下画像の出所:ラストワンマイル協同組合 )

持込先と仕分けの組み合わせで4つの割引プランを用意しており、例えば「割引プランD」の場合、荷主が自ら営業所別に仕分けを行い、営業所に持ち込むことで支払う運賃を抑えることができる仕組み。

■運賃表(企業向け配送の持込仕分別運賃表、単位:円)

重量帯2キロ(60サイズ)10キロ(100)サイズ20キロ(140サイズ)25キロ(160サイズ)
割引プランA58187111611314
割引プランB50876210161149
割引プランC399599798903
割引プランD290436580657

また、最終配送部分は「8-14時、12-18時、18-20時」の時間帯サービス、指定日配達・日曜・祝日配達、荷物追跡情報、代引き、置配、回収といったサービスを付加できる体制を整えるが、開始当初は集荷電話受付、クール便、配達同時集荷依頼サービス、本人確認配達サービスなどに対応せず、内容を絞って提供することで低運賃につなげる。

国内でネット通販市場が拡大する中、宅配荷物の増加と配送ドライバーの人手不足、再配達の増加に伴う長時間労働が社会的にも注目され、荷主にとっては物流費の上昇圧力となって負担が増している。

そこで協同組合に参画する23社は、荷主と共同で工程を分担して運賃を抑え、宅配大手の「バイパス」としての役割を目指し、ラストワンマイル協同組合を4月10日付で設立した。

サービス開始時は1都3県で日量3万個の配送量からスタートし、1年後に5万個(年間1500万個)、3年後に15万個(年間4500万個)を目指す。今後は茨城県、山梨県、長野県、静岡県の運送会社を賛助会員として受け入れるなどし、カバーエリアの拡大を検討する。

■協同組合の概要
組合名:ラストワンマイル協同組合
所在地:東京都府中市若松町3-28-7
代表者:志村直純氏(理事長)
設立:2018年4月10日
参加企業:アトムロジスティクス、地区宅便、デリバリーサービス、圏央運輸商事、日本軽貨物輸送連合会、H&R、クイックス、クオリティーサービス、プラウド、日本エリアデリバリー、AIコンツェルン、トータルサポート、プレンティー、翔和サービス、ワークステーション、プロキャリーサービス、ライフポーター、安房運輸、千葉通商、ドリームネット、ティーアンドティー、エース、WORKS
URL:https://lastonemile.org