財務・人事ヤマトホールディングスが1日発表した2018年3月期決算は、宅急便の値上げが奏功したことや労働時間に対する一時金が減少したことなどで増収増益となった。
売上高は、デリバリー事業の構造改革を推進したことにより宅急便取扱数量が減少したものの、宅急便単価が上昇したことで1兆5388億1300万円となりり、4.9%の増収となった。
一方、営業費用は上期までの取扱数量の増加や社員の負担軽減に向けた取り組みに連動し、外部戦力を含めた人的コストが増加したこと、社員の採用を進めたことで、委託費の下払経費や人件費が増加したことで4.9%増加した。この結果、営業利益は356億8500万円となり、「前連結会計年度に認識した労働時間にかかる一時金の計上額」が減少した影響もあり、2.3%増えた。
今期の連結業績予想は、売上高1兆6000億円、営業利益580億円、経常利益580億円、純利益360億円を見込む。
■2018年3月期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 1,538,813 | 4.9% | |
営業利益 | 35,685 | 2.3% | 2.3% |
経常利益 | 36,085 | 3.4% | 2.3% |
当期利益 | 18,231 | 1.0% | 1.2% |