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NECプラットF、IoTで倉庫作業者の動き可視化

2018年5月17日 (木)

サービス・商品NECプラットフォームズ(東京都千代田区)は16日、倉庫・製造現場向けに、人の動きをデータ化・可視化することで、業務改善や生産性向上を支援する「人動線モニタリングサービス」を28日から発売すると発表した。

このサービスは、製造ラインや倉庫内に設置したビーコンと、作業員や台車に取りつけたスマートフォンの通信により、人の動きをモニタリングし、データとして「見える化」するもの。工程の遅延やライン停止が発生しやすい場所や人を特定し、業務の改善につなげることが可能となる。

▲イメージ図(出所:NECプラットフォームズ)

スマートフォンとビーコンを組み合わせたシンプルな機器構成で、大がかりな設置工事や電源工事が不要なため初期投資を抑えることが可能。クラウド利用による定額制となっており、年額利用料20万6000円(スマートフォン5台での最小契約)。

近接ビーコンから位置情報を取得した作業者のスマートフォンは、回線またはWi-Fi無線によりその情報をクラウドサーバへ送信。クラウドサーバには位置データ蓄積機能と可視化機能を持ち、管理者端末(PC、タブレットなど)のダッシュボード画面でその情報を閲覧できる。情報は作業者毎に色分けされ、現在位置、移動軌跡、滞留時間、移動距離をマップやグラフでわかりやすく表示する。

自社工場での実証運用では、10万通りにものぼる受注生産方式(BTO)の製品を扱い、多品種混流生産を行うラインに対して、ライン停止の原因を把握するため部品供給作業者の動きをモニタリングして分析した。1日の生産品種・台数が毎日変わるなか、部品供給サイクルタイムの短縮策と臨時部品供給による遅れ挽回策などの改善施策を実施した。これによりライン停止時間は54%短縮され、生産性を大幅に向上した。

同社は、このサービスを2020年度までに1000件契約する計画。