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郵船ロジ、欧州2拠点稼働で医薬品物流強化

2018年6月20日 (水)

ロジスティクス郵船ロジスティクスは20日、ベルギー・アントワープとオランダ・ローゼンダールで、それぞれ医薬品倉庫を開設したと発表した。

開所式で同社の水島健二社長は「この2つの倉庫開設は、医療・医薬品物流のグローバル展開を強化していく中で、重要な一歩となる。今後も医療・医薬品物流サービスを継続的に強化し、顧客のニーズに対応していく」とスピーチ。

▲ベルギー・アントワープ庫内の様子

アントワープ倉庫内には、GDP認証取得済みの倉庫スペースを1万8000平方メートル確保し、2-8度の範囲で温度を設定できる1500パレット分の冷蔵スペースを配置。

今後も医薬品ビジネスの拡大が見込めるとして、既存倉庫に隣接した倉庫を活用し、旺盛な物流需要に対応する。拡張スペースは8000平方メートルで、15-25度で管理可能な定温スペースが70%、2-8度で温度設定可能な冷蔵スペースが30%。

また、ローゼンダール近郊に新設した医薬品専用倉庫では、ロッテルダム港とアントワープ港の中間に位置し、アムステルダム空港とブリュッセル空港の中間にあるとぴう欧州域内物流と海上・航空輸送を組み合わせたサービスに適した立地を活用していく。

新設する倉庫スペースは1万1000平方メートルで、15-25度で管理可能な定温スペースが9割、2-8度の設定可能な冷蔵スペースが1割の構成する。

同社は4月、インドネシア・スラバヤ近郊の物流企業としては初めて医療・医薬品での輸送品質基準のGDP認証を取得し、医療・医薬品物流のアジア展開を拡大。欧州では域内5万地点をカバーする定温混載輸送サービスで年間で200万パレット以上を取り扱っており、このサービスのハブ拠点でもあるベルギー・アントワープの拡張と、オランダ・ローゼンダールで医薬品倉庫を稼働することで、欧州地域で医療・医薬品物流を強化する。

▲オランダ・ローゼンダールでのオープニングセレモニーの様子(左から3番目:水島健二社長)