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フルフィルのアッカが初導入

ギークプラス、SLAM採用のAI物流ロボ3種展開

2018年7月6日 (金)
空白

話題物流ロボットメーカーのギークプラス(千葉県印西市)は6日、自動搬送ロボット「EVE(イブ)シリーズ」の新商品として、人との共存が可能な自動搬送ロボット「EVE SLAM型」の販売を開始すると発表した。

新商品は、ロボットが周囲の状況を確認しながら最適なルートを走行する「SLAM方式」を採用し、物流センターや製造工場など床面を工事をすることなくパレット、台車、ラックなどを最大1000キロまで搬送できる。

ロボット導入のために倉庫スペースを空ける必要はなく、現在のレイアウトのまま導入できるメリットがあるほか、レールやマグネットテープなどの設置も不要で、ルートを自由に設定することが可能。システム上でルートを変更することにより、製造工程の変更や作業場所の変更に応じて柔軟に対応する。

また、障害物自動回避機能や障害物検知時の停止機能を搭載し、工場内や倉庫内で人とロボットの共存に配慮。1つのマップを複数のロボットが同時に確認するギークプラス独自のマッピングシステムを開発したことで、複数台のロボットを導入した際にも安定走行する。

ロボットは200キロ、500キロ、1000キロと搬送可能重量ごとに3種類のロボットを用意し、商品に合わせてロボットを選択。上部にさまざまなアタッチメントを取り付けることができ、パレットやカゴ台車の搬送、コンベアから別のコンベアへ商品の移動、人に追従したピッキング作業などの搬送に対応する。

従来から販売している棚搬送用ロボット「EVE」への流用も可能で、棚搬送ロボットと併用すれば、作業進捗や物量波動に応じて棚搬送、パレット搬送など作業内容を切り替えて使用できる。

同社ははこれまで、ドローン製造のDJIやスポーツ用品販売のアルペンなどに向け、3000台のロボットを倉庫に導入してきた実績を持つ。商品を倉庫から取りに行くピッキング作業のほか、出荷口までの搬送、工場での部品の供給などの自動化を手がけた。

新商品のSLAM型については、大和ハウス工業傘下でアパレルEC向け物流に強みを持つアッカ・インターナショナル(東京都港区)が、同社の物流拠点「ECファクトリー千葉」(千葉県印西市)へ試験導入しており、実運用の現場見学も受け入れる。

■ギークプラスのウェブサイト(見学情報)
https://www.geekplus.jp/