ドローンハイウェイ構想、自動飛行制御に成功

サービス・商品テラドローン（東京都渋谷区）は19日、東京電力ベンチャーズ、ゼンリンが取り組む「ドローンハイウェイ構想」で、3月に東電グループと協力して無人航空機運行管理システム「Terra UTM」をベースに新機能を開発し、送電設備に取り付けた気象観測機器からの取得を想定したデータを利用したドローンの自動飛行制御の実証実験を実施した、と発表した。

実験では、送電鉄塔に取り付けた気象観測機器から取得したデータを加工し、Terra UTMに連係。Terra UTM上で気象観測データがあらかじめ設定した数値を超える強風として認知した場合、同システムを用いて所定の退避エリアまでドローンを自動的に退避させた。

実験の結果、「東京電力グループが保有する送電鉄塔に取り付けたさまざまなセンサなどによりドローンが飛行する空域の安全性を高める、というドローンハイウェイ構想の重要なコンセプトの有効性、Terra UTMが同構想の基盤として貢献でき、さらにその拡張性も実証された」としている。