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鉱工業、生産基調「一部に弱さがみられる」に下方修正

2018年8月31日 (金)

調査・データ経済産業省が8月31日発表した7月の鉱工業指数(速報)によると、生産は季節調整済指数102.4で前月比0.1%低下と3か月連続の低下となった。ことし1月以来の低水準。基調判断は、「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」に下方修正した。

(以下画像の出所:経産省)

生産を業種別にみると、8業種が前月比低下、7業種が前月比上昇となった。鉱工業生産全体は、3か月連続の前月比マイナスだが、各業種の動きでは連続して生産が低下している業種は少なく、生産低下した業種は翌月には多少回復する傾向にあるがその回復の勢いが弱く、「生産を低下させる他の業種の低下分を補えない状態」になっている。

出荷は、指数値99.9、前月比1.9%低下と2か月ぶりの低下となった。その指数レベルも生産同様に1月以来の低水準となってい。業種は輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、鉄鋼業といった業種の出荷が低下しているが、低下寄与の大きさでは、輸送機械工業の低下寄与が大きく、2番目に大きいはん用・生産用・業務用機械工業の10倍となった。

在庫は指数値111.2、前月比0.2%低下と2か月連続の低下した。これらの結果、7月の鉱工業生産の基調判断については、「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」と下方修正した。