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商船三井テクノが開発、舶用機器の異常振動検知

2018年9月26日 (水)
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ロジスティクス商船三井テクノトレード(東京都中央区)は26日、日本バルカー工業(品川区)と共同で「舶用機器の異常振動検知システム」を開発した、と発表した。

船舶の運航中は積荷の状態や気象・海象、主機関の運転負荷の変化といった測定対象の機器以外による振動の影響で、機器単体の振動評価が難しかった。

商船三井テクノトレードが開発したシステムは、振動を識別検知する機能や無線式(ワイヤレス)の検知機能を搭載することで対象機器以外の影響を取り除きながら、危険な場所や人の立ち入りが制限される場所に設置される設備機器を無線で遠隔振動計測できる仕組みが特徴だ。

回転機器の予防保全や故障診断に広く利用されている「振動計測技術」だが、同社と日本バルカー工業が開発した異常検知システムでは、振動検出センサーに振動が加わると電荷を発生するフィルム状の「薄膜フッ素樹脂有機圧電素子」を用いているため、既存の設備機器や回転機器の振動測定部に貼り付けたり設置したりすることが可能。

システムは手元操作用タブレット端末、無線通信アンプユニット、薄膜フッ素樹脂有機圧電素子センサーで構成され、タブレット端末には「外乱除去機能」「異常振動判定機能」「トレンドグラフ自動作成機能」「無線通信機能」を備え、船舶設備機器、陸上産業機器、プラント関連機器などの予防保全に広く利用できる。