ニチガス、川崎市で大型ハブ充てん基地用地取得

荷主日本瓦斯（ニチガス）は27日、京葉地区に続く新たな大型ハブ充てん基地用地として、川崎市川崎区に2万8900坪の土地を取得するとを発表した。

川崎市内に位置する輸入基地、東京湾アクアライン・首都高速湾岸線の浮島インターチェンジに近接する好立地に位置。ニチガスが独自に構築している、大型ハブ充てん基地での集中充填、無人デポステーション、デジタルトランスフォーメーションによる配送システムといった「クラウド物流システム」をさらに進化・パッケージ化したエネルギープラットフォーム事業の重要な戦略的拠点となる。

また、建設予定である大型LPガスハブ基地「夢の絆・川崎（仮称）」は、最新のICT、IoT技術を組み込み、LPガスのタンクへの受け入れ、ガスの協同充てん、トレーラーへの積載、耐圧検査などの完全デジタルトランスフォーメーションによる世界初の完全無人オペレーションに挑戦する。

加えて、ICタグや画像認証技術を活用したガスボンベのトレーサビリティを実現し、リアルタイムでの配送経路や容器管理の「見える化」、センサー技術を活用した基地構内でのトレーラー・ローリーの自動運転オペレーションを目指す。これらエネルギープラットフォーム事業を支えるさまざまなビッグデータの連携技術は、ニチガスがソラコム（東京都世田谷）の通信技術により、協働で構築するシステム「ニチガスストリーム」の中で、AIが静的・動的に解析し、ニチガスストリームを通じたエネルギープラットフォーム提供事業を加速させる。