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JR貨物「ようやく再開できると考えていたが、残念」

台風24号直撃、山陽線で貨物列車再開ならず

2018年10月1日 (月)

話題列島を縦断した台風24号の影響で山陽線光・下松間に土砂が流入したことを受け、日本貨物鉄道(JR貨物)は9月30日、同日から再開することになっていた貨物列車の運転を見合わせていると発表した。30日16時時点では再開の見通しが立っていないという。

国土交通省が1日6時時点でまとめた情報によると、光・下松駅間の土砂流入は「運転再開まで1週間以上」かかる見通しだ。

山陽線では7月の西日本豪雨の影響で不通となったが、「10月中旬」とされていた再開の見通しが復旧作業の進展によって早まり、およそ8週間ぶりとなる9月30日に貨物列車の運転も再開されることになっていた。

しかし、台風24号が接近していたことを受け、JR貨物は29日の段階で「30日午後以降に運転再開区間を通過する列車は大幅に運休となる予定であるほか、運転する列車にも遅延が発生する可能性がある」との見通しを発表。この結果、30日の再開予定は見送られることとなり、30日16時時点の情報としても、運転を見合わせていることを明らかにした。

JR貨物の広報室は「ようやく再開できると考えていたので、残念だ。1日午後の早い段階で、今後の運転計画についての情報を公表したい」としている。

こうした状況に、利用する荷主企業や物流企業にも影響が出はじめた。

佐川急便は1日、「山陽本線への土砂流入の影響により一部の鉄道輸送に支障が生じている」として、10月1日以降の九州向け荷物の引き受けを関東甲信越地方で一部見合わせていると発表。ほかの地域でも「従業員の安全確保の観点」から、集荷・配達を見合わせる場合があるとしている。