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1人が2台運用、福井で遠隔型自動運転スタート

2018年11月14日 (水)

話題経済産業省と国土交通省は14日、福井県永平寺町の公道で、遠隔にいる1人の運転者が2台の自動走行車両を遠隔監視・操作する世界初の実証実験を開始する、と発表した。

産業技術総合研究所に委託して開発した「自動運転レベル4相当(特定の場所でシステムがすべてを操作)の技術」を搭載した車両を用い、11月19日から永平寺町の京福電気鉄道永平寺線の廃線跡地の一部路線(2キロ)で検証する。

(以下画像の出所:産業技術総合研究所)

これまでは、遠隔にいる1人の運転者が1台の自動走行車両を遠隔監視・操作する実証実験を行ってきたが、10月18日に中部運輸局で「1人の遠隔ドライバーが2台を運用する国内初の遠隔自動運転車両」の基準緩和認定を受け、福井県警が走行審査を経て11月7日に遠隔型自動運転システムの公道実証実験関連の道路使用を許可し、実験を開始する環境が整った。

無人自動走行による移動サービスは、過疎地などで公共交通の運営コストを抑制したり、運転者不足の解消や徒歩移動の負担を軽減したりといった観点から、自治体、地域交通事業者の間でニーズが高まっている。