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オリックス、酪農機械の輸入販売大手を買収

2018年12月5日 (水)

M&Aオリックスは5日、酪農機械の輸入販売などを手がけるコーンズ・エージー(北海道恵庭市)に出資すると発表した。現株主から12月中に全株式を取得する。

コーンズ・エージーは、1968年設立の酪農機械や農業関連機械の輸入・販売、設置・施工、メンテナンスを手がけるトータルエンジニアリング会社で、欧米を中心とする酪農先進国の生産効率を日本で実現できるよう世界中からさまざまな商品を輸入。中でも、搾乳ロボットは97年の日本初導入時から取り扱い、現在は7割の国内販売シェアを持つ。

国内では後継者不足や人手不足から酪農家数が2009年の2万3100戸から18年2月には1万5700戸へ減少している一方、政府は年750万トンの生乳生産量目標を掲げ、生産量を増やすために大規模化・機械化による省力化や収益性向上が課題となっている。

こうした事業環境から、コーンズ・エージーが得意とする搾乳ロボットは「生乳生産現場での課題解決の手段」として導入の拡大が期待されており、オリックスは出資後「コーンズ・エージーの経営の独立性を維持しつつ、ほかの酪農関連事業者とのアライアンスや資本業務提携など、コーンズ・エージーの成長や酪農産業の発展に向けたさまざまな施策の立案・実行をサポートする」としている。

オリックスは16年4月に動物用ワクチン製造・販売の国内最大手の微生物化学研究所に、同年7月には動物用医薬品の大手メーカー、フジタ製薬にそれぞれ出資している。