UDトラックス、｢クオン｣8653台にリコール

行政・団体UDトラックスは12日、大型トラック「クオン」の窓ふき器に不具合があったとして、国土交通省にリコールを届け出た。対象は8653台。

ワイパーの作動を制御する車両マスター制御ユニットのプログラムが不適切なため、間欠モードでワイパーが作動中、一時停止する瞬間にワイパースイッチを低速（Lo）モードに切り替えると、ワイパーリレーの接点部でアーク放電が発生することがある。このため、ワイパーの電源回路に過電流が流れヒューズが切れて、ワイパーが不作動となり必要な視野を確保できなくなるおそれがあるという。

全車両、車両マスター制御ユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。

また、同社は同日、クオンの制動装置（衝突被害軽減制動制御装置）に不具合があるとして、改善対策も届け出た。対象は8493台。

突被害軽減制動制御装置（トラフィックアイブレーキシステム）装着車で、ミリ波レーダによる障害物検知プログラムの機能限界により、先行車がいない状況下で道路等の下を潜る構造のアンダーパス道路を通過する時や高速道路の出入口ゲート付近を走行した際に、ミリ波情報を稀に前方障害物と誤認識することがある。このため、表示モニタに警告表示がされるとともに警告音を発し、使用者の予期せぬ急制動がかかるおそれがある、としている。全車両、ミリ波レーダの障害物検知プログラムを対策プログラムに書き換える。