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日野、「プロフィア」など大型トラック2.3万台にリコール

2018年12月6日 (木)

行政・団体日野自動車は6日、大型トラックの動力伝達装置である制御プログラム、変速用モータ、速度計(車速センサ)に不具合があったとして、国土交通省にリコールを届け出た。対象は2万3980台。

大型トラックの機械式自動変速機で、2個仕様の自動クラッチ作動用モータの制御プログラムが不適切なため、片側モータ失陥時に残りのモータでクラッチが作動できないことがある。このため、警告灯が点灯するとともに走行不能となるおそれがある。

さらに、変速用モータの強度検討が不足していたため、変速終了時に巻線かしめ部に過大な引っ張り力が加わり、変速が繰り返し行われると巻線が断線することがある。警告灯が点灯するとともに変速できなくなり、走行不能となるおそれがあるという。

また、車速センサ内部の熱膨張に対する検討が不足していたため、高温時に構成部品どうしが干渉することで素子ハンダ部に過大な力が加わることがあるため、素子ハンダ部に亀裂が生じ、素子ハンダ部が導通不良となり、警告灯が点灯するとともに自動変速不良や速度計の指示不良となるおそれがあるとしている。

それぞれ対象となる全車両に、制御プログラムを対策プログラムに書き換えるとともにモータを新品に交換、変速用モータを対策品に交換、車速センサを対策品に交換する。

また同社は、中型トラック「レンジャー」などの動力伝達装置(制御プログラム)にも不具合があるとしてリコールを届け出た。対象は3115台。

中型トラックと大型ハイブリッド路線バスの機械式自動変速機で、2個仕様の自動クラッチ作動用モータの制御プログラムが不適切なため、片側モータ失陥時に残りのモータでクラッチが作動できないことがある。このため、警告灯が点灯するとともに走行不能となるおそれがあるという。

全車両、制御プログラムを対策プログラムに書き換えるとともにモータを新品に交換する。